ハローワークを利用するときに準備することは何がある?

  • 2021年1月28日
  • 2021年1月28日

ハローワークで求人検索が出来るのはご存じの方が多いと思いますが、マンツーマンでの職業相談や、特定層に対して支援を行う専門支援窓口の存在を知っている・利用したことがあるという方は少ないかもしれません。

この記事では無料で様々な求職活動の支援が受けられるハローワークのサービスと、その利用方法について説明いたします。

まずはハローワークで求職の申込みをしてみよう

ハローワークは職業紹介、雇用保険、雇用対策の3業務を一体的に実施する行政機関です。ハローワークで求職活動を行うには、まず求職申込みをする必要があります。この求職の申込みは最寄りのハローワークで構いませんが、雇用保険の手続きをする方は住居地を管轄するハローワークで求職の申込みをする必要があるので注意しましょう。

一度求職の申込みをすると、その有効期間は申込みを行った日の属する月の翌々月末日となります。例えば3月6日に求職の申込みを知場合は5月31日まで有効だということになります。もし有効期間内に求職活動が終了せず、継続したいという場合は1ヶ月単位で有効期間を延長することが出来ます。

就職活動はじめの一歩!求職情報を整理しよう

求職の申込みの際には、求職情報を求職申込書に記入するか、もしくはハローワークにある来所者用端末で入力します。

この求職情報には、氏名・生年月日・住所の必須基本情報のほか、職種や勤務地などの任意項目を記入します。任意項目は量も多く感じるかもしれませんが、入力することでより希望条件に一致した求人情報が見つかりやすくなります。

ハローワークに来所してから求職情報を記入するのが大変だという方は、自宅のパソコン・スマホから事前に求職情報を仮登録してから、来所して窓口で求職の申込みを行うことも出来ます。その際に、仮登録情報は14日を経過してしまうと消去されてしまいますので、仮登録したら14日以内にハローワークへ行くようにしましょう。求職情報を記入していくと、自ずと希望している就業条件が見えてきます。希望している条件で中々求人情報が見つからない場合は、窓口の方に相談して特に重視する条件を決めるなどして、求職情報の精査を行ってみてください。

気になる求人を見つけたときはどうすれば良い?

求職申込みが受理されたらハローワーク受付票(旧名称 ハロワークカード)が渡されます。

この受付票は職業相談や求人検索・紹介の際に、各地のハローワークで利用することが出来ます。求人検索はハローワークにある端末や自宅のパソコン・スマホから行います。ハローワークインターネットサービスで見た求人企業へ直接応募することも出来ますが、ハローワークからの紹介連絡が必須の求人企業もありますのでご注意ください。気になる求人があった際にはハローワークの窓口にいる職員に申し出ましょう。自宅で検索している場合は求人番号を控えてハローワークの窓口へ行ってください。窓口ではその求人企業の選考状況を教えてくれ、紹介状を作成してくれます。

もし気になる求人情報があって、資格・経験等で応募要件を満たしていなかったとしてもハローワークの窓口に伝えてみてください。直接求人企業に連絡をとり、求人企業へ応募が出来るよう働きかけてくれます。窓口に行くと必ずその企業に応募しなければいけないという訳でもありませんので、少しでも気になる求人情報や、求人情報に不明な部分があれば気軽に窓口にいる方へ聞いてみてください。

職業相談を受けてみよう

求職活動を続けていると、自身にどんな職業が向いているのかわからない、求職活動の仕方に迷いがある、応募書類の書き方や面接の受け方を指導してほしい、といったことが出てくると思います。そういった場合は職業相談を予約して利用するのが良いでしょう。

職業相談ではマンツーマンで求職活動中の悩みや応募書類の添削、面接対策等の指導を受けられます。応募書類の添削を依頼する際は、予約時にその旨を伝え実際の応募書類を持参したほうが効果的でしょう。面接対策も予約時にその旨と希望業界を伝えると、面接時にその業界に適したやりとりで対策が出来ます。また、開催時期は不定ですが共通の目標や類似項目のある求職活動中の方複数でグループワークが行われることもあります。

専門性のある支援窓口ってなに?

ハローワークには特定の層を対象とした専門支援窓口があります。専門支援窓口には、就学中の学生や卒業後未就職の方向けの新卒応援ハローワーク(56ヶ所)、正社員就職を目指すフリーター向けのわかものハローワーク(28ヶ所)、子育て中の女性や母子・父子家庭向けのマザーズハローワーク(21ヶ所)、市区町村と連携したふるさとハローワーク(138ヶ所)、特に65歳以上で再就職を目指す方向けの生涯現役支援窓口(240ヶ所)があります。専門支援窓口では担当者や支援チームが求職活動について指導してくれ、積極的な求職活動を行い、短期間で就職された例が多くあります。また、障害者等の就職困難者を対象とした専門援助部門もハローワーク内に設けられています。 ※2020年9月現在

まとめ

求職活動、特に離職中の求職活動は悩むことも多く、相談出来る人も限られている場合が多いと思います。ハローワークでは予約制になりますが、マンツーマンで職業相談することが出来ます。雇用保険に加入したことがない方でも同じようにサービスが利用できる機関ですので、求職活動中の方は活用してぜひ就職を成功させましょう。

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この記事を書いた人

岡 佳伸

岡 佳伸

社会保険労務士法人岡 佳伸事務所代表 アパレルメーカー、グッドウィル、KYBなどでマネジメントや人事労務管理業務に従事した後に、埼玉労働局職員(ハローワーク勤務)として求職者のキャリア支援や雇用保険給付業務に携わる。現在は、社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表。特定社会保険労務士(第15970009号)、2級キャリアコンサルティング技能士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士など保有資格多数。

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