ハローワークでは何ができるの?仕事を探している人も事業主も使えるサービス
- 2021年1月28日
- 2021年1月28日
ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」といいます。国(厚生労働省)が都道府県ごとに労働局を組織し、労働局の職業安定部が全国各地にハローワーク(公共職業安定所)を設置しています。
ハローワークでは雇用に関する様々な事柄を扱っており、一般の求職者から就職困難者、求人側にも助言・支援・指導等を行っています。この記事ではハローワークで行うサービスの一部を詳しく解説していきます。
出来ることその1【職業紹介】
ハローワークでは国のサービス機関として職業紹介業務を行っています。
ハローワークへ足を運んだことがある方は、入り口などの見やすい場所におすすめ求人票が掲示されているのを見たことがあるのではないでしょうか。ハローワークの新規求人数は年間1,039万人、就職件数は329.7万人と、求人件数と就職実績では圧倒的な規模の機関です。職業紹介の利用はどなたでも行うことが出来ます。ハローワークインターネットサービスで検索して、ハローワークを介さずとも応募出来る企業もあります。就職活動を本格的に行う方は、一度ハローワークにて求職の申込みを行い、ハローワーク受付票を発行してもらうのが良いでしょう。
ハローワーク受付票があると、どのハローワークでも検索端末の利用ができ、気になる企業への選考状況問合せや紹介状を発行してもらうことが出来ます。また、雇用情勢の悪い地域では、広域職業紹介として他の地域を関するハローワークの求人の検索や紹介してもらう場合もあります。
出来ることその2【職業相談・キャリアコンサルティング】
ハローワークでは具体的な仕事探しやキャリアに関する職業相談をすることもできます。 職業相談は、求職の申込みをしたあとで窓口の方へ職業相談の予約をして行います。職業相談では、会話(面接)を通じて希望内容・適性と能力・就職活動上の課題を把握し、その後の就職可能性を高め、就職活動上の心理的な不安についても援助してくれます。
「キャリアコンサルティング」というものもあり、こちらは長期的な目線で職業生活設計と職業能力の開発・向上に関する相談を行うことが出来ます。基本的にマンツーマンの相談体制をとっており、安心して話すことが出来ると思います。
出来ることその3【ハロートレーニング(職業訓練)】
職業能力の向上や資格取得して就職することを目的としてハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)を受けることができます。
ハロートレーニングには2種あり、雇用保険受給者向けの「公共職業訓練」と、雇用保険を受給出来ない方向けの「求職者支援訓練」があります。公共職業訓練の期間は概ね3か月~2年、求職者支援訓練の期間は2~6か月とされており、どちらも就] 職に役立つ資格取得や職業能力を高める訓練を無料で受講出来ます。平成30年度には約10万名が訓練を行い、訓練後は86.8%の高い就職率となっています。
ハロートレーニングは離職中の求職者を対象としており、雇用保険(失業手当)を受給出来ない方の訓練受講を容易にするための職業訓練受講給付金もあります。世帯の月収入など、一定の要件はありますが、受講手当・通所手当・寄宿手当を受給することができ離職中の生活を支援する制度です。
出来ることその4【基本手当(失業手当)の受給】
失業手当(基本手当)を受け取るための手続きもハローワークで行えます。(※よく失業手当と呼ばれますが正しくは「基本手当」といいます)
基本手当は雇用保険に加入していた方が離職し失業中の生活を助け再就職の支援する手当で、基本手当日額という一日単位の金額に所定給付日数を上限として失業した日分について受給できます。基本手当日額は離職した日の直前から6カ月に支払われた賃金の合計を180で割って算出した金額の45~80%となり、年齢区分毎に上限額が定められています。所定給付日数は離職日の年齢や雇用保険に加入していた期間、離職の理由等によって決定され90~360日の間で決められます。
基本手当を受給するには雇用保険の加入期間など要件があり、また、実際に受給されるまでは住居地を管轄するハローワークへ行き求職の申込みを行ってから7日間の待機と離職理由によっては2か月から3カ月の制限期間があります。時間と手間がかかると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一度求職の申込みを行うと失業中に病気やケガで就職活動が出来ないときや、早めに再就職されたときに別の手当が受給出来る場合があるので離職票が手元に届いたらまずはハローワークへ行くことをおすすめします。
出来ることその5【求人を出す】
これまで仕事を探す人が使えるサービスをご紹介しましたが、企業の事業主にとってもハローワークは求人を出すのにうってつけの場所です。
多くの求人機関が行うサービスは、求人を出す段階で費用が発生し、求人と求職が成立した段階でまた費用が発生することが多いです。ハローワークは事業主が求人を出すときも、求人が決定したときも、最初から最後まで無料で利用することが出来ます。求人票を出した後も、内容の点検や必要に応じて修正の提案を共に行うことが出来るなどサービスが充実しています。ただ求人を出すだけではなく、事業主向けに各種説明会を行うこともあり、労働市場情報や各種助成金等の情報も知ることが出来ます。求人に悩みがある事業主の方も、一度ハローワークへ行ってみると思いがけず良い提案や求人に繋がるかもしれません。
まとめ
ハローワークがどのようなことを行っている場所かイメージ出来ましたでしょうか。仕事探しをされている求職者の方はもちろん、求人に悩みのある事業主の方に対しても様々なサービスや情報提供が無料で受けられる機関です。インターネット上からも求人情報の検索や労働市場の統計が見られるのでまずはインターネットで情報収集してみるのも良いでしょう。
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